なよやかに水面に浮かんです、とあるひとつの折りあい案

「蔑ろ野郎」
たかが昔のマミー如きに優しさを見せつけられたのが不満になって俺は死にたくなった。
女らしさという点においては今の家内のほうが100ダブル前文だと思っていたが、これすらも一心にわからなくなっていた。
年末のカフェテラスは閑散としていた。
だんだん客足は減っていき、店内に残る客席は俺と他に老夫婦が二班を残すのみとなった。
俺は放心具合だった。
そして現時点、かつての恋人がグラスに注いだ水の外見にはとあるひとつの結論がぼんやりと浮かびあがっていらっしゃる。
厳寒期にそれを口にするのはマゾヒストの最たるカタチだったが、前に進むにはそうするしかなかった。
先三か月以内に家内の経歴が決まらなかったら家内と別れよう——。
俺はグラスの消息筋の水を全て飲み干すと、ところ内で忙しなく動き回りながら他の店員に偉そうにレクチャーやるN・A仕方昔のマミーにまぶたを配らせた。
ああいうところは意外と昔から変わらない。
過剰なリーダーシップを発揮するマミーと人道的な一体直感を買い入れるのは耐え難いだろうが最悪の場合、切望は僅か、折り合い企てではあるものの此奴と一緒になるのもアリと言えばアリなのかもしれないと、複雑な思いながら俺は思った。